薬局ねこのホラーれびゅー

ホラー映画や小説についてユーモア交じりで解説します!!

〈映画〉ウィジャビギニング ~呪い襲い殺す~(OUIJA ORIGIN OF EVIL)

2016年アメリカ映画。イナバウアーのパッケージが特徴的。監督はホラー映画をよく作るマイク・フラナガンと言う人。ちなみにプロ野球選手とは一切関係ない。ちなみにタイトルをそのまま日本語訳すると「ウィジャ 邪悪の起源」になる。これを見るとウィジャはそのまま読むと思えるがなぜか前作のOUIJAの訳はウィジャではなく「呪い襲い殺す」なので検索する際は注意。
前作の「起源」のため1960年代が舞台だが、1960年代を感じさせるものがあまり見られない。まあほとんど家の中だからしょうがないけど。
ちなみにウィジャとは日本のこっくりさんみたいなもの。だから絶対にやってはいけないよ。
上記の注意書きを子供に護らせるには都合のよい教育映画である。また暗に家族の大切さ、詐欺の末路を語っているのでお子さんに正しい道を歩ませたい方は見せてほしい。

この映画について
トリノの感動」「再来」  島田武&清より

主な登場人物
アリス(エリザベス・リーサー):
母親だが「インチキではない、癒しを与えていると」と詐欺師によくある常套句を教育方針にもつ困った親。こんなこと言う割には人をほぼ見た目で判断している。ちなみに妊娠を夫に告げた場所は、風呂場。娘の恋人に対し、痛くしないから」と言いながら、みゃーんした。
しかも感想で「夫と同じだわ」、「みゃーんの曲がり具合が気になるわ」とのこと。
最後に娘に触れたら「みゅんがなくなるわよ」と脅していた。いい骨組みの家に住んでいる。

リーナ(アナリース・バッソ):
15歳で長女。未成年なのに飲酒している。母親のおかげで彼氏は遠くへ行ってしまったが、最後は家族が1つになったので幸せになった。

ドリス(ルル・ウィルソン):
9歳で次女。この年で神様にお金を要求したことがある。TVが大好き。日記をポーランド語で書けるほどポーランド語をマスターしている。マーカスのみゃーんをくわえさせられた後、自分のなかに受け入れた。開心術を会得している。また超音波、空中殺法も体得している。ここで悪魔に取りつかれたのが原因か後々の某呪われた人形の際にも悪魔に狙われている。

エリー(ハレー・チャールストン):
リーナの友人A。少し肉付きがよい。ウィジャ盤を家に所持していた。ちなみに切り裂きジャックとは何の関係もない。

マイキー(パーカー・マック):
ウィジャやった中で唯一の男で17歳。リーナに恋しているが、彼女の母親に…。礼儀正しい好青年。

ベティ(アレクシス・G・ゾール):
リーナの友人B。

トム神父(ヘンリー・トムソン):
まとも。ホーリーゴーストの異名を持つ。開心術をやぶった。

マーカス+α:
母親の遊びで増えた家族。ポーランド出身の男。ヨハネの第4章第1節が好き。自分の日記を他人に見せるのもすき。悪魔の医師の力により強力な力(αの部分)を得た。主人公一家の体を狙っている。

あらすじ(ネタバレあり)
第1部
愛と光の中にいるメアリーという女性を交霊術で呼び出すことにしたんだな、これが。
質問は3つまでと言われ、
娘が付き合ってる男に金渡してよいかという死者でもわからないような質問をした。
娘が反抗したため、母のような影は体をはってこれを防ごうとする。しかし、恋に恋してる娘の夢は覚めなかった。

第2部
リーナは友達(エリー)の家で酒が入ってテンションが上がり、ウィジャ盤をすることに。
呼び出してみると、向こうの世界は寒いらしい、くらいしか分からなかった。

第3部
マイキーはリーナと一緒に登校しようとするも、アリスに○○や○○とか言われショックを受ける。その後なぜかアリスはウィジャを購入した。

第4部
アリスはウィジャを一人で遊んでしまい、マーカスと言う新しい同居人が増える。
マーカスはシャイなのかドリスにのみ話しかけ、友達になる。
そのころ何者かが寝ているリーナの毛布を剥ぎ取り…

第5部
ドリスの文字がきれい過ぎたため、本人が宿題やってないのではと疑われトム神父に母親は呼び出される。娘によるとどうやらマーカスにやらせたらしい。
その後家を差し押さえられそうになったのでドリスはパパから教えてもらった前の住人のへそくりをねこばばし、母親に渡した。
母親はウィジャを扱えるドリスを利用すればもっと金を稼げると考え、反対するリーナを父親の名を使って説得した。

第6部
母親は娘に学校にも行かせず、金稼ぎに利用していた。
その夜、ドリスはマーカスと協力し。イナバウアーを成功させるも、無理な体勢なせいかショックで気絶してしまう。
次の日、ドリスはいじめっこが今までの反省の意をこめて自分で自分に石をぶつける現場を目撃する。気持ちは複雑であった。

第7部
金を手に入れた母親は、新しく胸を強調した服を買い、トム神父とデートへ。
一方リーナはマイキーを家に連れ込む。
母親は神父に暗にふられた。しかし、マイキーは1時間ではことが起こせないと考え、今日は帰ることに。帰り際に姉がやらなかったことに業を煮やしたドリスに
「すっぱい味がね…」、「最後に炎は氷になるのよ」、「おやすみロミオ」などユーモアたっぷりな皮肉を言われ、動揺した。
その後も興奮冷めやらぬドリスは思いを日記にすることにした。
リーナは父親からもらったプレゼントの姿にショックを受け、母親に泣きつくもすでに金に眼がくらんだ母親は聞き入れなかった。
次の日、ドリスはテレビが見たいため登校を拒否する。そしてリーナは、昨日ドリスが書いた手紙を発見する。しかし、ポーランド語は勉強不足で読めなかったので神父に読んでもらうことに。

第8部
神父はリーナの家を訪れ、妻と交信してもらう。しかし、自分の過去のけんかをばらされたくなかったので打ち切り、母親、リーナと3人で話すことに。そこで自分の説を語り、注意をそらした。
一方マイキーが訪問し、ドリスの口車に乗せられ、2人きりで地下室へ。そこでドリスに無理やりやられる。
ウィジャを処分後、1人でドリスを探しに言った神父だが、美しい物語を聞いたおかげで改心するも志半ばで断念することに。
その後、リーナはドリスが開いた心理の扉を閉じるため、ドリスの魂を生贄にするも、母親が悲しむのを耐え切れず母親も家族の下へ送ってやることにした。

エピローグ
リーナは後に語る
「家族は1つになった」と

備考
・マーカス+αについて:
もしかしたらαが本体かもしれない。はたまた一部かもしれない。意見が分かれるところ。
・ウィジャルール:
以下の3つは決してやぶってはいけないよ。このルールは暗に子供から大人になるうえで大切なことを伝えている。みんなもウィジャに関係なく下のルールは守っていこう!
①1人で遊ぶな→友達を作ることが大事だと伝えている。
②墓場で遊ぶな→死者は敬うこと。
最後はさよならを言え→あいさつの重要性を説いている。

最後に…
ウィジャのルールを破った場合の罰はゴルゴ13には劣るが厳しいものがある。しかし、幼いころからルールを破っているとアリスのような結末を迎えるかもしれないので、気をつけていきましょう。

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