薬局ねこのホラーれびゅー

ホラー映画や小説についてユーモア交じりで解説します!!

〈映画〉キューブ(CUBE)

低予算で大ヒットした1997年のカナダ映画。監督は同級生を自分の映画に参加させたがるヴィンチェンゾ・ナタリ。ちなみに年齢制限はないが高校1年生程度の数学ができないと理解不能である。このレビューでは数学の解説を1からしないので分からない人は勉強してから見てね。ちなみにタイトルの意味はそのまま立方体の意味である。この映画の成功で味を占めたのかCUBE2CUBE ZEROと続編が作成されたが、2だけは別物と思った方が良い。というか監督が違う、ZEROもだけど。
内容はキューブからの脱出だが、グロも肉弾戦もあるので退屈はしないよ!

ルール
もしこれを見ている君たちがCUBEに閉じ込められた時はこれを参考に。
1.入口は全部で6か所ある。自分が箱の中にいると想像してもらえればわかりやすい。扉は女性でも開けられる仕様である。1辺は4.2メートルもあるので上には登れないじゃん!と思うかもしれないが安心してほしい。ちゃんと梯子もついている。
2.罠がある。ぶっちゃけこれにかかると超人的な身体能力を持っていない限り脱出は不可能。どんな罠なのか例を出すと、格子状のワイヤーナイフ(ブロック肉へ)、ガスバーナー(丸焼き)、なんかやばい液(溶ける)である。ちなみに音で反応したり、触れたり反応したりなど様々。部屋の色と罠の有無には関連はない
3.脱出について。それはキューブとキューブの間にある数字が関係している。そう、ここで高1程度の学力がない奴は淘汰されてしまうのである。ちなみに罠があるかどうかもわかる。ネタバレしても知りたいっていう人は一番下の解説を見てね!

主な登場人物
クウェンティン(モーリス・ディーン・ウィント):
ひげがトレードマークのおっさんで警察官。見た目の割に優しく冷静と思ったらやっぱり妄想暴力野郎だった。子供は男が3人いるけど…。
特技はひげの伸び具合で時間が測れることと人の頭をX線写真のように見える跡部氷帝学園部長のような能力を持っている。女子大生にみゃーんを突っ込んで昇天させた。
だけど一人で出口まで来れたってことは瞬時に計算できる頭があるのかはたまた勘か、日々議論がされている。

ハロウェイ(ニッキー・グァダーニ):
中年の女医で独身で見た目は妄想野郎にも言われたが乾いている。2メートルくらいの高さから背負い投げを食らったがほぼ無傷で結構体は丈夫である。まあそれ以上はさすがに無理だったようだが。政府批判が趣味で特技は毒ガスを浴びた時の演技。あだ名は偽善者。

レブン(ニコール・デ・ボア):
黒髪眼鏡女で数学科の大学生(実はアラサー)。7歳からかれこれ20年も人生を持て余している。たかだか高1レベル数学ができることを自慢していた。

ワース(デヴィッド・ヒューレット):
監督の友達。生きる喜びを感じたことのない普通の外壁の設計士。ポルノ写真は持っていない。消極的な性格で特に役にも立ってないのになめた口きいてたのでぼこぼこにされた。こいつにより出口が一つあることが判明した。

カザン(アンドリュー・ミラー):
頭突きが好きな障害者。青の部屋が好きらしい。劇中屈指の最高の盛り上げ役。悲しんでる人をなでなでして慰めるなどいい子。飴が大好き。この子の頭と行く末はZEROを見れば判明する。

レン(ウェイン・ロブソン):
いかした靴を履いたナイスミドル。あだ名はアクティカの鳥、脱獄のプロ。結構かっこいいこと言ったが、レーザーで顔をみゃーんされた。

主なあらすじ
まあ、ホラー映画によくある始まりで一人ブロック肉になっちゃいます。その後、6人でなんやかんやして脱出を図ろうとするよ。なんでこんなことするのかって?そりゃあ続編見りゃあわかるよ。ほんとはなんもみゅう

数字の説明
①部屋番号は3つの数字からなる。例えば、(645、372、284)
この意味は、座標である。それぞれx,y,z軸の数字を表す。
まずはそれぞれの数字を足してみよう
(6+4+5、3+7+2、2+8+4)=(15、12、14)
キューブはx,y,z方向にそれぞれ26個あるのでこれで位置がわかるということだ。が!
実はキューブは移動しており、この数字は動く前の初期位置を表している。
ではどうやって動きを予測するの?となる。これは不可能だが実はこの動きにはある規則がある。
初期位置を(a+b+c, d+e+f, g+h+i)とすると、次にキューブが移動する位置は、順列に従って引き算を行う(※数学専攻学生の予想です!)ので1回目の移動は
(a+b+c, d+e+f, g+h+i)+(a−b, d−e, g−h)=(2a+c, 2d+f, 2g+i)
次の移動は
(2a+c, 2d+f, 2g+i)+(b−c, e−f, h−i)=(2a+b, 2d+e, 2g+h)
その次は
(2a+b, 2d+e, 2g+h)+(c−a, f−d, i−g)=(a+b+c, d+e+f, g+h+i)
となって元に戻る。
よって3回目に戻ることになる。
では出口は?ってなるが、外壁設計者によるとどうやらここは1辺が130メートルあるらしい。1つのキューブは1辺4.2メートルなので、1辺のキューブの数は130÷4.2=26.9‥
まあ26個ということがわかる。しかし、偶然にも主人公たちは27という1辺の数を超えた番号がある部屋を発見したのでこれが外につながっているのでは?と判断したのだ。まあ頑張って探すしかないよ。
②出口を探すには当然罠を避けなければならない。このためにも数字は重要で、見分けるには2つ重要な点がある。
(1)素数
この数が1つでもあったら、その部屋は罠である。プッチ神父は余裕であろう。

安全な場所:(645、372、284)=(5×129、22×3×31、 22×71) 素数なし
危険な場所:(398、598、127)=(2×199、2×299、 127) 127が素数
(2)因数分解
実は素数がなくても罠の部屋がある。これをみんな知らないおかげで暴力妄想野郎のいらぬジャンプシーンを見せられる羽目になった。3つの数字を因数分解して、因数が1つであればここも罠である。

危険な場所:(398、598、289)=(2×199、2×299、 172) 因数が17のみと1つなので罠!

最後に…
みなさんもいきなり変な場所で目覚めてもまずは冷静に周りを調べましょう。そしてできる限り周りと協力していくことが脱出のカギです。だけどどうしても信用できなかったら一人で行動しましょう
その方が安全であることはこの映画で気づくと思います。

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