薬局ねこのホラーれびゅー

ホラー映画や小説についてユーモア交じりで解説します!!

〈小説〉不死症(アンデッド)

2016年6月日本で発売。作者は国立大学の建築学科卒業の周木律。
名前の通りゾンビであるが、ここではその名前は使わない。「ウェンディゴ」と呼ぶのでお間違いないように。
ウェンディゴ:人の肉を食べるウェンディゴ症候群からきている。


主な登場人物
泉夏樹:
28歳で、平成製薬奥神谷研究所という超絶田舎の製薬研究所の主任研究員(チームは1人だけど)の主人公。見た目は美人らしい。だが、金属板にパイプが付いた武器でウェンディゴ十数人を真正面から撲殺できるほどの力を持つので文武両道のようである。

黒崎信:
28歳で今年度採用の新人研究員。夏樹と途中で恋人になったが老衰で死亡した。

蝉塚英治:
研究所の管理人で大きな黒縁眼鏡のフレームがトレードマーク。この人の戦闘力もかなりのものだが、遠距離には無力。

羽田諒介:
20歳の大学生。治験のアルバイトできた。ちなみにラガーマン

小室井重吾:
諒介と同じ治験のアルバイト。37歳で無職が恥ずかしいのか職業は資格試験勉強中と答えている。

尾三佐:
自衛隊の中間管理職。職務に忠実で、なかなか話の分かる人だが…。35年間たってもこの人の持っていた銃は使用可能である。

内閣総理大臣
不老不死を夢見ていた。ちなみに任期年数は日本どころか世界トップである。
最後まで夢をあきらめない心の強い人である。

古宇田繁樹:
奥さんが若くして亡くなったことをきっかけに不老不死に情熱を持ち、夏樹に協力することに。ちなみに古宇田模範堂→平成製薬と大成功を収めている。ちなみにこの人の会社で求められるものは「能力」と「情熱」。ちなみに自分の名前のイニシャルが刻印されたネクタイピンを肌身離さず身に着けている。


ネタバレ(ドラッグで見れるよ)
ウェンディゴとは?
→ψテロメラーゼ(プサイテロメラーゼ)を分泌する新種の原虫を体に規制させることで起きた。このψテロメラーゼは人間の寿命に関係すると言われているテロメアを修復する機能を持っているので、
寿命が尽きないという考えなのだ。ちなみにこの原虫は血液や唾液など体液で感染する上、感染後は脳に凝集する何とも質の悪いもの。
が、ろうそくの炎は燃え尽きる前にひときわ大きく輝く
の言葉もあるように、すぐに衰弱死してしまう。これを防ぐために、
原虫捕食菌を使うことに。
その名の通り、原虫を捕食する菌で経口摂取する必要がある。だが、当然それだけでは終わらない。
案の定、脳に影響を与えてしまい、食人本能とやらを活性化させる。このおかげでカニバリズムがおこるという寸法である。

んでんで、まだ保険があった。ファージ感染菌である。こいつは上記の原虫捕食菌に作用する。
当然こうなると原虫が活性化するので老衰。この無限ループにはまるので絶対に助からないということだ。
だが、夏樹さんはここでは止まらない。
なんと35年も誰にも会わず、1人で研究し続け、中途半端に3種を共存させることで不老に成功!

主なあらすじ
バイオハザード ガンサバイバーのように記憶を失った状態で今にも崩れそうな建物から脱出した夏樹は新人の信と他3人とともに助けを求め、研究所からの脱出を決意する。だが、行く手を阻む無表情のカニバリズム走った連中に追われ…。

最後に…
不老不死、それは誰しも追い求める夢である。
だが、別の生物に頼るとろくなことにならない。バイオハザードに続いてそれを実感させてくれる作品であった。

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