〈映画〉彼岸島(2010年度版)
2010年日本。監督はキム・テギュン。
ヤングマガジンの看板漫画「彼岸島」パロディ映画。似ているがいろいろ変わっている。このときは続編を作る気だったのだろうが、残念ながらなかったことになったため、2010年度版といわれている。さらに残念ながらこの漫画ではエクスカリバーのような扱いを受けている丸太もほとんど出てこない。しかし、マンガを読んでない人でも分かるため、ストーリー構成はよい。
ちなみにアレなシーンがあるがなんとかPG12ですんでいる。
登場人物
宮本 明(石黒英雄):
見た目がサワヤカイケメンになり、初期の強さもぜんぜん違う高校生に。剣道やってる設定が追加されたうえ、1日修行しただけで雅と渡り合えるようになった。しかもモテており、ユキを使っていけない妄想をする輩ではない。やはり短期間しか島にいないせいかまだ吸血鬼は全員殺すと言う考えは持っていない。
宮本 篤(渡辺大):
ロンゲにイメチェンした。情にも厚くなった。続編ができていたら吸血鬼として登場していたであろう。
レイ(水川あさみ):
雅とやるシーンがある。というか濡れ場シーンが大半。
雅(山本耕史):
服の趣味が少し変わった上、性格も少し優しくなりさらにドMに。あつしに「いとおしい」と言ったため、バイである可能性が高い。原作と違い今作品で最も裸をさらしたキャラ。
ケンちゃん(弓削智久):
ロンゲではなくなった。まだユキとはやってない。男気あふれる部分が目立ち、原作と違い不幸な部分はあまりないのでマンガより幸せだろう。
ユキ(瀧本美織):
弓道部。漫画と違ってほとんど生かされる場面はないが。ちなみに全裸のシーンはない。
ポン(森脇史登):
一番マンガとキャラが近かった。しかしマンガより圧倒的に幸せであろう。友達と和解してないので気持ち的には不幸な終わりだが。
西山(足立理):
髪型がおしゃれに。どうやら爆発物は高校でも作っていたようだ。ちなみにけんちん汁は作らない。
加藤(半田晶也):
ぽっちゃりになった。
涼子(大村彩子):
雅に殺されたけど、婚約者の前でみゃーんされて「もっと~」とか言わされてないからマンガより幸せだろう。
師匠(阿見201):
マンガでは見られなかった改良された丸太を使った。ちなみにはげている。
五十嵐(山本龍二):
最初から雅の下で働いている。科学者のはずなのにいつのまにか工学関係にも手を出した様子。こいつもマンガより幸せな人生だろう。マンガよりはるかにいい笑顔が見られる。
忍者:
マンガよりかっこいい。能力値も高くなった。
らいき:
マンガじゃ最初に殺された吸血鬼。改造されて最後は機械化した。
こうもり:
普段はおばあちゃん。死ぬと仮面ライダーの怪人のように爆発する。
邪鬼:
見た目はなんだかティガレックスに似ている。最後はアメリカ映画のように爆発で退場した。
吸血鬼:
ほとんど台詞はないうえ、はあはあもない。武器に網が追加された。ずいぶん良心的である。
主なあらすじ(ネタバレあり)
1時間半はマンガ参照(1巻~9巻)
残りの30分や以下の通り
①師匠の下で1日特訓(丸太なし)し、ユキを助けに行くことに。
②しかし篤がすでに殴りこんでおり、一緒に戦って雅の首切断。
③最後に雅の眼が開いて終了。
良かった点:ギャグではなくホラーになった。というか元のコンセプトがそれか。
悪かった点:キャラ崩壊。丸太やけんちん汁がでない。あんまり「はあはあ」がない
最後に
彼岸島を読んでない人にとっては悪くない映画だろう…
ただ原作知ってる人からすると何じゃこりゃああ!になるかも。やっぱりマンガを実写映画なんてやめたほうがいいのかも。