薬局ねこのホラーれびゅー

ホラー映画や小説についてユーモア交じりで解説します!!

〈映画〉怪物 モンスター

2010年アメリカ映画。監督はスプラッター系が得意なショーン・トレッタ。
タイトル的に化け物が出てくるんだろうと大方の人は想像するが、実際そのとおりである。
おそらく日本の仮面ライダーに影響されたのであろう。ええ、そうです。改造人間の話です。
しかし、この監督が普通と違うのは明らかにすぐ殺されるであろうかませ犬キャラを改造人間にしたところ。おかげで変に捻じ曲がってショッカーよりたちが悪くなっちまった。

主な登場人物
エリザベス・バーンズ(ティファニー・シェピス):
ジェイソン風の仮面がお気に入り。これは後にアナベル影響を与えた。本名を聞かれているのになぜか頭にドクターをつけたがる。見た目はむしろ患者だが。専門は分子生物学で肝細胞研究をしていたが金が足りなかったので人身及び臓器売買をやってるウォルトンさんのところで働くことに決めた。そこでプロメテウス計画に携わることに。その結果、自分の日記を大声で朗読される羞恥プレイから始まり、最後は檻の中で怪物みゃーんされた。

ウォルトン(ルイス・マンディロア):
血圧が気になるお年頃。前髪が後退しているがなぜかこの作品で一番格好良く見える。プロメテウスにとてもあこがれているために、計画名にしてしまった。
肝細胞で人間の血清を再生できれば神の力を得られると考えていた。要するに彼岸島雅様にあこがれていたが、手に入れることは不可能だったのでまだ現実味があるショッカーの考えに影響された。

デービッド(スコット・リート):
この映画の真の主人公。悪の組織で愛する人を奪われた挙句殺されかけたが、実験台になり改造されて復活した。そのときに記憶は全て失ってしまったが、ヴィクトリアの献身的な支えと愛により正義に目覚め、戦うことを誓うのであった。

ヴィクトリア・トラベル(パティ・ティンドール):
研究の責任者でハーフではない。エリザベスが来たことにより紅一点ではなくなるのが癇に障り、エリザベスにきついあたり方をしていた。ちなみにドSで嫌がる被験者に対し何度もみゅーんを突っ込んで子供ができない体にした。年齢的に結婚してないことに不安を感じていたが、子供は手に入れたので劇中では一番幸せになった。

マーカス:
施設の支配人的な存在。こんな人がリーダーだったら仕事はうまく回るだろう。

ウィリアム:
外科医、主任実験員。組織サンプルの管理担当。エリザベスに好意的。お金が目的。

ニラジサ・サフィール
研究チームの中で一番まともな人。なのになぜヴィクトリアと1年半も一緒に働けたのか。

ハイラ:
ロングの髪とひげが特徴の男。データシステム担当。いて座で散歩が好きでピーナッツアレルギー。

主なあらすじ
世界征服をたくらむウォルトン彼岸島から究極の生命の着想を得たため、実際に作ろうと画策する。幸いにもマッドサイエンティストや実験台には事欠かなかったため、研究はうまく言っているように思えた。しかし、誰しも落とし穴に気づいていなかった。そう、仮面ライダーでも洗脳前に脱出されたため、組織が壊滅したことを…またキカイダーのように一人が正義に目覚め、怪物を正義のヒーローにしてしまうことを…
これは神を作ろうとした女科学者が途中で母性に目覚め、人を人とも思わない悪徳研究者たちを自称息子とともにやっつける家族愛と科学をテーマにした物語である。

最後に…
改造人間系は日本では仮面ライダーや009でお腹がいっぱいなので受けがよくなかった。しかし、続編はばりばり作れる終わり方なのでいつの日かアベンジャーズに出演する日がくるのかもしれない。

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