薬局ねこのホラーれびゅー

ホラー映画や小説についてユーモア交じりで解説します!!

〈小説〉夜葬(やそう)

2016年10月25日発売の日本の小説。著者は最東対地(さいとうたいち)。栃木県の鈍振村(どんぶりむら)というド田舎山奥の伝説をもとにしたホラー小説。

キャッチフレーズは、「脳髄をかき回されるような恐怖を覚える、ノンストップホラー。第23回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作!」である。
実際に小説内では登場人物は脳髄をかき回されるような目にあっているのでこのキャッチフレーズは間違いではあるまい。

夜葬って?
栃木県の山奥に位置する外界と完全に隔離された鈍振村に古くから伝わる風習。
人の顔は神様からの借りものであるから死後はみんなくりぬいて神様にかえすとのこと。顔は地蔵にはめ込むらしい。一方死んだ奴はお腹が減らないよう、くりぬいた顔に炊き立ての白米を盛られる。
神様にお供え後は、そのご飯を家族みんなでみゃーんするらしい。


主な登場人物

朝倉美緒(あさくらみお):
主人公で、東都テレビの下請けの番組制作会社ポジットの新人。この作品で謎解きと盛り上げを一人で担当する。実写化したらシャワーシーンはあるのだろうか?ちなみに恐怖のあまり幼児退行やったりいかれたり忙しい人でもある。
ちなみに2年上の先輩に対しては「袋田しゃあん」と呼ぶ。

袋田巽:(ふくろだつばさ)
美緒とコンビを組むことになった不幸な男。仕事は3年目。体力が取柄で、普段強気なくせに肝心なところで腰が引けている上、彼女がいたことは一度もない。ちなみに吉祥学園体育教師とは関係ない
美緒からは「単細胞で直情的でデリカシーのない駄男」と思われている。
だが美緒のせいで、ナニカに追われることになっても恨まない懐の深さもある。しかも化け物から武器を奪うなど戦闘力も結構ある。最後は美緒のお椀になった。
決めセリフは
「戦争や事故、病気で毎日毎日めっちゃくちゃ死にまくってんのになんで、殺された奴だけ特別扱いしなきゃなんねえんだよ、ボケ」

坂口寛治:(さかぐちかんじ):
美緒と袋田の上司。チーフプロデューサー。

長尾総一郎:
東都テレビのプロデューサーで美緒たちに仕事を回すお方。

黒川敬介(くろかわ けいすけ):
情報屋。名前の通り、全身黒一色で怪しさこの上ない。別に某推理漫画の黒の組織に属しているわけではない。

市原:
いまだにガラケーを使用する刑事。語尾を伸ばす癖がある。最後はどこぞのゲームのように地蔵としてアドバイスするだけの存在に。

ナニカ:
美緒によって何となく命名された。別にアルカ=ゾルディックとは全く関係がない。
「最恐スポットナビ」を読むことによって発動する自動追尾型スタンドで、能力は、人の顔をシャベルでえぐる。ちなみに発動すると、その人のLIVEに文字化けしたメッセージ(今から向かう旨)を送り、ナビを起動して自分の位置を教えてくれる良心的なスタンド。またその人がスマホを落としてもすぐに届けてくれる。
能力値はそれぞれ

破壊力:A、スピード:無限orE、射程距離:無限、持続力:なし、精密動作性:C、成長性:E

である。ちなみにスピードに関しては、こちらが動き続けている場合、徒歩で追いかけてくるのでEであるが、こちらが動かないと、一瞬で瞬間移動してくるので上記のような表記になっている。
ぶっちゃけ勝ち目がなさそうだが、下記のような弱点がある。
・1か所にとどまらず、動き続けて入れば特定されない。
・特定されても誰かが(追いかけられてない奴)見ていれば大丈夫。
ちなみにLIVEに私のところに来ないでくださいというと、本当に来なくなる。だけど押し付けられた人はほかの人に押し付けるのは不可能。


主なあらすじ
顔くりぬけ事件について調べることになった新人の美緒は先輩の袋田とともに調査を開始する。しかし、これはただの事件ではない。幽波紋を使うものにしか立ち入ることが許されないものだった。


ちなみに…
ヴィンチ出版:
日暮里の築30年以上の5階建てビルの4階にある。日当たりは悪く、タバコ臭いため、職場環境は最悪。どれくらいかって言うと元気な人でもせき込むレベル。1年くらい誰もいないけど。「最恐スポットナビ」という斬新な本を作った。社員は5人いたけど全員失踪した。
主な書籍
「奇奇怪怪地方名の由来」
「都市伝説の真実と嘘」
「本当は怖いネット怪談」
全てコンビニで数百円で購入できるカバーのないものばかり。だが親会社がまあまあ名のある企業なので、そこそこ儲かっていたらしい。
最恐スポットナビは取材までは終わっていたが残りはよくわからん存在が本にした。


最後に…
新しい雰囲気のある小説で、LINEの文字化けが少し怖くなりました。みなさんは、ナビが勝手に起動したら他人に押し付けずに、黄金の矢が見つかるまで動き回りましょう!

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